DINAH SHORE■DINAH SHORE「LOWER BASIN STREET」
RCA BVCJ-35021 (国内盤) 1940,1941年録音1940年代に放送されていたジャズ番組、NBCの「ロウアー・ベイズン・ストリート室内楽協会」にレギュラー出演してスターとなった二人が、その番組にちなんで当時レコーディングした曲を集めたアルバム。 古い時代の録音であり、どちらも自分のスタイルを確立していない若い頃の録音と思うのですが、その後の2人のボーカリストとしての円熟した歌唱を知っている身には、このアルバムの2人の歌はなんだか可愛くて聴いていて思わず微笑んでしまいます。 ●LOWER BASIN STREET
■DINAH SHORE「DINAH SHORE TV SHOW」
RCA BVCJ-35020 (国内盤) 1942〜1953年録音1951年に始まったNBCのTVショウを記念して発売された10インチのライブ・アルバム「TV Show」からの8曲に、さらに同時期に録音された8曲を追加したアルバムです。 録音時期が時期だけに、彼女の声も若いし歌の深さもないですが、すでにこの時期に気品や知的さなどを身につけた彼女のボーカルスタイルが確立されています。 一般的なボーカルファンには、後期のRCAやCAPITOL時代の彼女のアルバムをお薦めしますが、この時代の彼女を知る上では貴重なアルバムと思います。 ●DINAH SHORE TV SHOW
■DINAH SHORE「I'M YOUR GIRL」
RCA BVCJ-35030 (国内盤) 1951〜1955年録音彼女の作品の中では目立たない存在ですが、丁寧に歌を紡いでいく彼女のボーカルを楽しめるアルバム。 アルバム全体の統一感やコンセプトは感じませんが、その分バラエティ豊かな選曲で、彼女自身が自分を捜すために何にでも挑戦しているような雰囲気が伝ってきます。 さすがにRCA後期の作品やCAPITOL時代の歌唱と比べると、歌の表現が少し固いのは否めませんが、自分のスタイルをより確実にしつつある彼女の変化を知る上では貴重な作品です。 ●I'M YOUR GIRL
■DINAH SHORE「Holding Hands At Midnight」
RCA BVCJ-7465 (国内盤) 1955年録音気品のあるジャズ・ボーカルと言えばこの人。ツンツンした気品でなくて、彼女の歌声からは、生まれとか教養などが自然と身に付いた人柄からにじみ出るようか気品を感じます。 子供と喋る時は、自分もしゃがんで子供と同じ視線の高さになって話しかけるのが良い、と聞きますが、ダイナ・ショアの歌を聴いていると、そんな人に対する優しさも感じます。このアルバムも、そんな彼女の優しさや気品を感じとれる一枚。 ポップス、ジャズ、ブルースっぽい歌からカントリーまでこなす彼女ですが、この人のアルバムってジャンルや年代を問わず、あまりハズれがないです。 そんな彼女のアルバムの中で、どれが好きだと聴かれるとスゴく迷うのですが、私が好きなのは「DINAH SINGS, PREVIN PLAYS」というアンドレ・プレビン(p)と共演したアルバムです。このアルバムの中の「My Funny Valentine」はサイコーですよね。さすがのロンシュタットも勝てなかったです。って、別に勝ち負けの問題ではないんですが(^^;。 ●Holding Hands At Midnight
■DINAH SHORE「BOUQUET OF BLUES」
RCA BVCJ-7475 (国内盤) 1956年録音その昔、「青いカナリア」しか知らなかった私が、彼女にずっぽしハマったアルバムです。とにかく、靴音と哀愁を帯びたハモニカで始まる一曲目からカッコ良かった。 とんでもなくイイ女が登場するハード・ボイルドな探偵小説のワン・シーンをイマジネーションするような曲調、そして彼女のビロードのような肌触りのボーカルがマッチして、独特の世界を醸し出します。ジャズ・ボーカルと言う狭いジャンルで括りたくないなぁ、と思える1枚です。 ●BOUQUET OF BLUES
■DINAH SHORE「YES INDEED! / THE FABULOUS HITS OF」
EMI(CAPITOL) 7243 4 96730 2 1 (輸入盤)1959,1962年作品 彼女のRCA時代のアルバムは、このコーナーのこちらやあちらでご紹介していますが、ここでご紹介するのは、これと同じく彼女のCAPITOL時代のアルバム。このTow On Oneシリーズでは2枚目かな。 1959年と1962年に作成されたこの2枚のアルバムは、その昔、ダシガラになるぐらい聴きマクっていて、痛んだLPを何度か買い換えた記憶があります。どちらも素敵なアルバムですよね。 エレガントさと知的さをほど良くミックスしたボーカルを聴かせてくれる彼女は、時代ごとに大きくスタイルを変えた歌手ではないのですが、RCA時代よりCAPITOL時代の方が、はしゃいだ歌でも落ち着いて聴こえ、歌声もなんだか微笑んでいるように感じます。 ●YES INDEED! / THE FABULOUS HITS OF
■DINAH SHORE「DINAH SINGS, PREVIN PLAYS / SOMEBODY LOVES ME」
EMI(CAPITOL) 7243 4 93067 2 1(輸入盤)1960年作品このシリーズでダイナ・ショアのアルバムが発売されるのは初めてだと思いますが、初っ端から憎いアルバムのカップリングが出てきました。 このアルバムの中のアンドレ・プレビンのピアノ伴奏で歌う「DINAH SINGS, PREVIN PLAYS」は絶品。気品、優しさ、エレガント、そして情熱、、彼女のアルバムの中で私がいちばん好きな1枚になっています。 ●DINAH SINGS, PREVIN PLAYS / SOMEBODY LOVES ME
■DINAH SHORE「LOWER BASIN STREET REVISITED」
REPRISE WPCR-2332 (国内盤) 1964年作品このアルバムはオリジナルを手に入れる機会がなく、以前は「DINAH SINGS THE BLUES」と言うタイトルのセカンドプレスのLPで楽しんでいましたが、帯に世界初CD化とあるように、やっとCD化されました。 彼女は何を歌っても上手いですが、彼女にとっては後期にあたる1964年作品となるこのアルバムでは、円熟した彼女のボーカルが楽しめます。 普通の歌手ならコテコテになりがちな歌をスマートに、そしてエレガントに歌いこなしてしまう彼女の歌唱力には脱帽です。そして、このアルバムの彼女の歌を聴いていると、なんだか歌を歌いながら過去の自分を振り返って懐かしく思っているような風情があって、とてもハートフルな気持ちになれます。 ●LOWER BASIN STREET REVISITED
[ ホームに戻る | 目次に戻る ] |