LISA EKDAHL■LISA EKDAHL「WHEN DID YOU LEAVE HEAVEN」
RCA 74321 43175 2 (輸入盤) 1995年作品なんだかキュートな女性が写ったジャケットだったので、思わずジャケ買いしてしまいました(^^;。しかし、聴いていると「どっかで聴いたことあるなぁ」と思って、自分のデータベースを見てみると、ジャケット変更での再発であることに気が付いて大笑いになったアルバムです。(^^; しかし、内容は良く、ウィスパー・ボイスでスタンドナンバーを歌い上げて行く彼女の歌声を聴いているとキュンとなります。 話しは変わって、最近の「ジャズ・ボーカル」と言われているアルバムも買うのですが、ゼンゼン「ジャズ」を感じないんですよね、私。 で、どんなのがジャズなんだと言われると困るのですが(^^;、やっぱりジャズって、格好良くてスリリングでなければオモシロくない。今の歌い手って聴いててゼンゼン格好良くないんですよね。ジャズ・ボーカリストのレッテルを貼っていないジュリー・ロンドンやロンシュタットの方が、ずっとジャージィに感じるぐらいです。 ジャズに限らず音楽って生き物だから、同じスタンダードナンバーでも、その時代時代に合った演奏や歌い方ってあると思います。いかに自分の中から湧き出てくるものを表現するとは言え、新しいスタイルで演奏したり歌ったりする場合ってリスクを伴います。新しいスタイルにしろ、アプローチにしろ、新しい世界を切り開いて行くって、大変なことです。 なんだか最近の物って、人が苦労して切り開いた昔のスタイルをそのままなぞっているみたいで、スリルも格好良さも無くてオモシロくない。 しか〜し、この子は、まだ若いと思うのですが「ジャズ」を感じるんですよね。 IT WAS JUST ONE OF THOSE THINGS なんて、アニタ・オディのアネゴと較べるとまだまだ未熟なんですが、自分のスタイルをぶつけてるスリリングさがあるんですよね。 WHEN DID YOU LEAVE HEAVEN
■LISA EKDAHL「Bortom Det Bla」
BMG 74321 36161 2 (輸入盤) 1996年作品スウェーデンのキュートなボーカリスト、リサ・エクダールの4枚目のアルバム。前回ここでご紹介したアルバムでは、キュートな声でスタンダードを歌っていましたが、このアルバムは母国語でポップスを歌ったアルバムです。 このアルバムを聴き始めた時は「デビューの頃は声が可愛かった"だけ"だけど、なんだか落ちついてきたなぁ」と思っていたのですが、3曲目で彼女の声がずこーんとハートに突き刺さりました。いや、ハートと言うより、もっと本能的な部分に突き刺さったのかもしれません。 それだけこのアルバムの彼女の声はアブナい。それに母国語で歌っているから英語とは違った響きがあり、明るい曲調なのにちょっとくすんだ退廃的な雰囲気があります。歌手にとって声はひとつの武器かもしれませんが、彼女のキュートでいてアンニュイな歌声はアルバムを重ねる毎に鋭利な刃物のように研ぎ澄まされていくような気がします。 彼女のアルバムは何枚か持っているし、色っぽい声にはかなりの免疫がある私でも、このアルバムの彼女の声にはグサッとヤラれました。 ●Bortom Det Bla
■LISA EKDAHL「Back To Earth」
BMG 74321 61463 2 (輸入盤) 1998年作品こちらでもご紹介したリサ・エクダールの待ちに待った新譜。 前回は母国語で歌っていましたが、今回は聴きなれたスタンダード・ソングを英語で歌っています。 彼女の歌声は、聴いた瞬間にヘナヘナとなるぐらいキュートで可愛いのですが、ただ可愛いだけではない奥の深さを感じます。 パッと聴きでは、こちらのコーナーで何度もアルバムをご紹介しているブロッサム・ディアリーに似た雰囲気があるのですが、プロッサムの歌声には色んな事を経験してきた人間をを優しく包みこむような雰囲気があるのですが、この彼女のウィスパーボイスには毒があります。 どちらのボーカリストも、聴き手に媚びを感じない人間としての強さを持っていますが、リサの歌声には聴き手がくつろげる雰囲気はなく、シャンソンのようなアンニュイな雰囲気と、「さぁ、こっちにいらっしゃい」とニコッと笑っている裏側に鋭利な刃が潜んでいるのを感じます。私はこのアルバムの1曲目を聴いた瞬間に「ヤバい」とは思ったのですが、彼女の歌声の裏に隠された刃に気付くのが少し遅かったようです(^^;。 ●Back To Earth
■LISA EKDAHL「sings Salvadore Poe」
BMG 74321 796812 (輸入盤) 2000年作品今回の彼女の新譜はポップスでもジャズでもなく、意表を突いてボサノバ風でした。彼女のキュートなボーカルでボサノバを歌うと良いだろうなと思ってはいたものの、ホントに出てくるとは思いませんでした。ホント、ハマりすぎです。 彼女のちょっぴり翳りのあるウィスパーボイスが、Salvadore Poeのギター演奏にのって漂ってくると、心地よさと共になんだか危険な香りもして、とても不思議な気持ちになります。 このアルバムがボサノバ風だと言っても、彼女にボサノバ独特の気怠さや、賑やかなカーニバルが終わったあとの寂しさや、燃えるような恋が終わった時の何とも言えない寂しさのイメージを求めても無理だけど、彼女のその甘く危険な香りのする歌声はボサノバにはよく似合います。それに、今までのアルバムでは感じる事のなかった伴奏に身を任せたような彼女のリラックスした雰囲気が「うふふ」な感じです。 ●sings Salvadore Poe
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