西島三重子■西島三重子「つまんないものよ、私の心」
メディアリング MGCD-1072 (国内盤) 1998年作品彼女とは1975年のファーストアルバム「風車」をゲットしてから、かれこれ20年以上のお付き合いになります。え、もうそんなに経ったの?、と言うぐらい、強烈にハマっていたと言う記憶はないのですが、私にとっては大切なボーカリストの一人です。 このCDは彼女にとって久々のアルバムですよね。私の手元にあるのが1988年リリースの「想いのとどく日」ですから、ほぼ十年ぶりのアルバムになるのでしょうか?。 別に私は彼女の「追っかけ」ほどのファンではないので、現在の彼女の詳しい活動状況は知らないですが、懐かしのフォークなどの特集などに出てきてチョコっと歌っているのを見かけたぐらいで、あまり目立った活動はしていなかったと思います。それに、そんな番組に出ている彼女を見ても、ファンとしては現在の彼女を見れることは嬉しいけど、過去の人と言う扱いになんだか寂しいものがありました。 だから、私の心の中ではすでに彼女は死んだ存在であったので、雑誌の広告でこのアルバムの発売を知った時は、嬉しいと言うよりもトツゼン昔の恋人が目の前に現れたような驚きと、どうして良いか判らない事態に陥りました。それに、アルバムが出るのはいいけど、ヨゴレてたり、クサくなっていたらどうしようと少しゲットするのに迷いが出ました。 でも、思い切ってゲットし、ドキドキしながら聴いてみました。ピアノ伴奏だけの軽いシャンソン風の曲が流れて、いつもと変わらない彼女の歌声が流れてきた時は、ホッとしたのと同時になぜか涙が出ました。いつもと変わらない、、それが良い事か悪い事か、そんな事を超越したような彼女の開き直りのような強さを感じ、苦労したんだなと思うと泣けてきたのです。 全体的には、彼女のアルバムに共通する私小説のような肌触りを持ち、彼女自身のセンチメンタルな心に触れたような感触を感じさせるアルバムでした。流行りの音楽に馴れた耳には頼りないかもしれませんし、ピュアに生きてきた彼女の人生観に共感できない人には単なるBGM程度の音楽にしか聴こえないかもしれません。でも、周りに流されず、妥協を捨てて自分ウソをつかずに生きてきた人には、このアルバムはきっと宝物になるでしょうね。 ●つまんないものよ、私の心
■西島三重子「あの頃のこと・・・」
MEDIA RINGS MGCD-1077 (国内盤) 2000年作品彼女ってデビューしてからケッコウ長いのですが、あまりヨゴレを感じないどころか、厳しい芸能界で生きていけるのだろうかと心配するぐらい「ピュア」ですよね。そんな彼女の新譜がなんの前触れもなくリリースされました。 この作品は彼女が他のアーティストに提供した作品のセルフカバーを中心にしたアルバムだそうです。ま、セルフカバーと言っても、ヒットしたのは木の実ナナが歌った「うぬぼれワルツ」ぐらいであり、その他に私の耳に馴染んでいた曲は安部律子が歌っていた「くわえ煙草」だけでした。 でも、未発表のオリジナル2曲も聴けましたし、まるで私小説のように歌を紡いでいく彼女の歌声を聴いていると、すごく穏やかな気持ちになれました。 ●あの頃のこと・・・
[ ホームに戻る | 目次に戻る ] |