1998/12/10(木)
皆さん、こんにちは。大阪のk.mです。
★Jazz Vocal ■ANITA O'DAY「COOL HEAT」
Verve POCJ-2650 (国内盤)Verveの初期の作品に比べて後期の彼女の作品はCD化が遅れていたのですが、このアルバムも世界初CD化。彼女は、私のボーカル人生のかなり中核に存在する人だから、このアルバムのCD化は待ちに待ったという感じでした。 ハイテンションで何だか自分にもイライラしているような勢いがある Verve初期のアルバムから比べると、この1959年の作品の彼女は何となくキュートで可愛いく感じます。 別に彼女のファンでなくても、ボーカルファンなら必聴のアルバムですが、若い頃は、そんな彼女の雰囲気が馴染めないと言うより許せませんでしたが、どんどん彼女にのめり込むうちに「この時はイイ恋をしていたのかなぁ」なんて許せるようになりました。私にとっても、自分の成長を知った大切なアルバムです。 ●COOL HEAT
★Jazz Vocal ■ANITA O'DAY「WAITER, MAKE MINE BLUES」
Verve POCJ-2652 (国内盤)「COOL HEAT」から1年後の1960年の作品ですが、この作品もやっとこせ世界初CD化されました。タイトル通り、このアルバムにはブルージーな曲が多く、しっとりと歌い上げる彼女のボーカルには、ただただサブイボです。 そして、バド・シャンクやバニー・ケッセルなどの名手も参加し、ボーカルをサポートしつつも、ココと言う場面では粋なソロを聴かせてくれます。ボーカルを聴き始めの方にはちょっとツラいかもしれませんが、有名どころは一通り聴いたという方にお薦めのアルバムかな。 ●WAITER, MAKE MINE BLUES
★Jazz Vocal ■ANITA O'DAY「Trav'lin' Lighgt」
Verve POCJ-2651 (国内盤)「WAITER, MAKE MINE BLUES」から1年後の1961年の作品。 彼女がビリー・ホリデイの愛唱歌をカバーしたアルバムですが、こちらも世界初CD化。なぜこの作品が今までCD化されなかったのか不思議に感じます。 何度も書いていますが、私はビリーの歌は苦手です。 特に後期の歌声には、自分の不幸をネタに笑いを取る関西漫才に似たノリを感じてしまいます。 ま、漫才は、演技者自身がそんな出来事を超越できたからネタにできるのであり、見ている方もある種の芸人の笑いの強かさを感じて安心して笑えるのですが、彼女の歌には「そこまでしなくても」と言う哀れさを感じるから、聴いている私は「そんなものは見たくない」と本能的に反発してしまいます。 ヘンに純粋さがあるから余計にそう感じるし、ひとつ間違えれば、不幸を武器にするお涙頂戴のクサい歌手になってしまいますものね。そんな演歌っぽい所が日本人にウケるのか、それとも雑誌の洗脳なのか判りませんが、日本では彼女の人気が高い。 私は不幸でござい、と感じるような歌から、彼女の純粋さや希望に対する憧れを感じ取れる聴き手はそういないと思うから、この人気の高さはとても私には理解できません。 その点、アニタの歌には、そんなビリーの歌唱に一切影響されない、自分なりに歌を演じ切る潔さを感じるから安心して聴いていられます。 ●Trav'lin' Lighgt
★Jazz Vocal ■MONICA LEWIS「EASY COME EASY GO」
VERVE POCJ-2658 (国内盤)朝鮮戦争の頃、GIに絶大な人気を誇っていた彼女の1951〜56年の録音を集めたこのアルバムも世界初CD化。 私がはじめて彼女のアルバムを聴いた時は、そのしなやかでチャーミングな歌声になんだかダイナ・ショアの妹のような雰囲気を感じました。 この作品は、アルバムとしての完成度を考えると、曲調や演奏などに統一感がなくて寄せ集め的な雰囲気がありますが、彼女のチャーミングな歌声を官能できる1枚には変わりなく、白人系女性ボーカルを聴く人の必聴アイテムでありますし、現代に通用する良き時代のボーカルを楽しみたい方にお薦めしたい1枚です。 ●EASY COME EASY GO
★Jazz Vocal ■MONICA LEWIS「SING IT MARINES」
VERVE POCJ-2659 (国内盤)彼女が1957年にVerveに吹き込んだ作品。このアルバムと内容が同じ「THE SONG IS YOU」なんて輸入盤CDがありましたが、このアルバムも世界初CD化らしいです。 GIに人気があった彼女からすると「そのままヤンケ」と言うようなジャケットとタイトルですが(^^;「EASY COME EASY GO」よりは完成度は高く、しっとりと曲を歌い上げる彼女もとってもチャーミング。歌詞の端々に聴いている人間をドキッとさせるような色香を持った歌手って少ないですが、彼女はそんな中の1人。 白人系女性ボーカルに興味がある方に広くお薦めします。 ●SING IT MARINES
★Jazz Vocal ■MITZI GAYNOR「MITZI」
VERVE POCJ-2660 (国内盤)これも世界初CD化らしいですが、やっとこせ待ちに待ったアルバムがCD化されました。 彼女は、映画「南太平洋」でスターの仲間入りをしたほどの女優であるのですが、キュートでチャーミングな歌声を聴いていると、そんなことはどうでもよく、こんなアルバムを残してくれた事にただ感謝するのみです。 私が好きなのは、3曲目の「THE NEARNESS OF YOU」。この曲を今までに何回聴いたことでしょう。あ、それにジャケットも最高ですよね(^^;。 ●MITZI
★Jazz Vocal ■CONNIE FRANCIS「SONGS TO A SWINGING BAND」
VERVE POCJ-2661 (国内盤)オールディーズ時代から彼女のファンである私は、この作品は大好きなアルバムの1枚になっています。これも待ちに待った世界初CD化ですが、陽気でオチャメな彼女のボーカルが楽しめます。 彼女はポップス畑の人ですが、このアルバムではゴージャスなバンドの伴奏にのって、センチでジャージーな彼女の歌声を堪能できます。このアルバムで、もっと違った彼女の魅力を感じて欲しいから「え、コニー・フランシス?」と思う方にぜひお薦めしたい1枚ですね。 ●SONGS TO A SWINGING BAND
★Jazz Vocal ■FRAN WARREN「MOOD INDIGO」
Verve POCJ-2657 (国内盤)世界初CD化らしいですが、このアルバムはかなり以前に持っていた記憶があるのですが、手放した理由が記憶になく(^^;、改めてCDでゲットしました。 良き時代のバンド・シンガーのスタイルを持っていますが、コレと言った個性がなく今聴くと古クサい感じがします。昔の録音だから古臭いのは当たり前と思い勝ちですが、自分に同期する人なら、いくら昔の録音でも古クサく感じません。 きっとそんな理由で手放したのでしょうね。でも、私のような人間には人畜無害に感じますが、声は「エエとこのお嬢さん」風でチャーミングですよ。 ●MOOD INDIGO
★Jazz Vocal ■TONI HARPER「toni」
Verve POCJ-2662 (国内盤) 1955/12,1956/1 録音私は濃いのが苦手なので、どうしても白人系の女性ボーカルが多いのですが、このトニー・ハーパーやエセル・エニスなどのアルバムは持っています。 これも世界初CD化らしいですが、このアルバムは彼女が10代の頃にオスカー・ピーターソンやレイ・ブラウンなどの演奏で吹き込んだ彼女の代表作。 スムーズでジャージー、そしてちょっとセンチな歌声はとても10代とは思えませんが、ボーカル好きにはお薦めの1枚です。 ●toni
★Jazz Vocal ■ROSEMARY CLOONEY「SWINGS SOFTLY」
Verve POCJ-2665 (国内盤)これも世界初CD化ですが、このアルバムはまさかCD化されるとは思ってもみませんでした。 このアルバムは、国内盤で手に入れる事ができず、私はMGMの原盤(MGM E3834)で楽しんでいましたが、ロージーのファンだからゲットしただけで、一般のボーカルファンにはマニアックな1枚かもしれません。 それに、アンチ・スタンタードを目標として曲を集めたのではないかと思うほど選曲もマニアック(^^;。でも、バックもご機嫌にスイングしてますし、それらの曲をしっとりと、あるいは小粋にロージーがで歌い上げると、コレがまたいいんですよね。 誰にでもお薦めできるアルバムではないですが、ロージーのファンの方や長く白人系ボーカルを聴いておられる方にお薦めの1枚です。 ●SWINGS SOFTLY
★J.Pops ■山本潤子「The Best」
東芝EMI TOCT-24034 (国内盤)10曲中7曲が新録音と言う彼女のベスト盤。 以前も書きましたが、ハイ・ファイ・セット時代の曲では「スカイレストラン」が1番好きな私は迷わずゲットしました(^^;。 歌詞をじっくり聴くと、かなりキワドくてドロドロした男と女の関係を歌っているのですが、彼女の洗練されたクリアなボーカルを聴いていると、とてもロマンチックな気分になります。 で、今回の新録音の「スカイレストラン」ですが、以前のハイ・ファイ・セット時代の彼女の歌には、表面的にはお洒落なんだけど、歌詞の端々に恋人に対する怨み辛みが散りばめられていたし、昔の恋人であった自分の意地のようなものも感じました。ま、それはそれで良かったのですが(^^;、今回の新録は、そんな恋人を完全に俯瞰で見下ろしているような、すっかり大人の女性になった彼女をそのボーカルから感じました。 40を過ぎたオッサンの言う言葉ではないですが、この歌を聴いて、一度この歌詞に出てくるような女性と恋をしてみたいなんて思ってしまいました(^^;。 ●The Best
........では、失礼します。
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