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1998/12/03(木)

 皆さん、こんにちは。大阪のk.mです。

古い音源はオリジナルLPが音がイイし、お気に入りのアルバムの中にはCDとして存在していないものも多く、私はLPとCDの両刀使いで音楽を楽しんでいました。しかし、LPは聴きマクると痛んで音が劣化してくるし、買い替えと言っても状態のイイ盤はなかなか見つけられなくなってきました。そして、雑誌などの情報に躍らされた妙なコレクター達のために高騰を招いている中古レコード市場にもバカバカしさを感じ嫌気もさしてきたので、ボチボチと自分のライブラリもCD化を進めていました。

 でも、聴く音楽の中心がCD時代の音楽にシフトしたと言っても、LPを捨ててしまうと聴けないアルバムが出てくる、、そんなジレンマに揺れ動いている時に今回ご紹介するワーナーの一連のボーカルアルバムの発売を知りました。

 これらのアルバムが、私がアナログから足を洗おうと決心するきっかけのひとつになったのは事実。今回はLPを捨てCD一本になってからの初めての「最近のGET」となりました。

でわ、はじまり、はじまり、、、。


★Jazz Vocal

JO STAFFORD「GETTING SENTIMENTAL OVER TOMMY DORSEY」

 REPRISE WPCR-2333 (国内盤)

 このアルバムもなかなかCD化されず、ずっとLPで楽しんでいたわけですが、帯に「世界初CD化」とあるように、やっと待望のCD化が実現しました。
 このアルバムのCD化が、私がアナログから足を洗おうと決心する大きなインパクトのひとつになりました。

 ま、それだけ思い入れが大きいアルバムなのですが、そうは言っても彼女は他にも素晴らしい作品を残していますし、このアルバムを録音した頃はボーカリストとしての全盛期は過ぎているかもしれません。でも、私はこのアルバムが彼女の作品の中で一番好きなアルバムとなっているのですよね。

 このアルバムとはボーカルを聴きはじめて間もない頃に出会い、この中の「OH! LOOK AT ME NOW!」を聴いた時に、なぜかボロボロと泣けた記憶があります。輸入盤だったのでこのアルバムに関する解説もなく、なぜかなぁ、と思っていたわけなのですが、後になって考えると、このアルバムを吹き込んだリプリーズの社長であるフランク・シナトラは、以前に自分も参加していたパイド・パイパーズ時代の同僚であり、そして若い頃に自分が活躍したバンドマスターのトミー・ドーシーはこの世にいない、、、そんな頃を思い出して歌う彼女のハートに共感していたのだと思います。

 そして、声の衰え気味なのは本人が一番判ることですし、このアルバムを吹き込む時は引退のことを考えていたかもしれない。そんな彼女がビックバンド・シンガーとしての自分の集大成としてこの録音に望んだような意気込みが伝わってきて聴いている自分のハートがビンビンしました。

 私って、そのへんの本に書いているようなヘタな講釈にはあまり影響されないのですが、音楽に込められているボーカリストの感情だとか思い入れに弱いのですよね。やはり、音楽は自分が聴いてなんぼのモンと言った感じでしょうか。

 今までこのアルバムはLPでしか存在せず、自分の愛聴盤として紹介したりお薦め盤として推薦しにくかったですが、CD化された今はボーカルファンのみならず、広くこのアルバムをお薦めしたいと思います。

●GETTING SENTIMENTAL OVER TOMMY DORSEY
1.THE ONE I LOVE
2.I'LL NEVER SMILE AGAIN 
3.OH! LOOK AT ME NOW!
4.WHO CAN I TURN TO
5.THERE ARE SUCH THINGS
6.I'LL TAKE TALLULAH

7.LET'S GET AWAY FROM IT ALL
8.IT STARTED ALL OVER AGAIN
9.WHATCHA KNOW JOE
10.THE NIGHT WE CALLED IT A DAY
11.YES INDEED


★Jazz Vocal

JOANIE SOMMERS「POSITIVELY THE MOST」

 WARNER BROS WPCR-2331 (国内盤)

 私って彼女のキュートな声に弱いんですよネ。でも、彼女のアルバムってなかなかCD化されずにヤキモキしていたのですが、去年CD化された「SOFTLY, THE BRAZILIAN SOUND」に続いて、やっとこのアルバムもCD化されました。
 世界初CD化らしいですが、ファンの私としたら彼女のワーナー時代の全アルバムをCD化して欲しいと希望したいです。

 で、このアルバムは良い曲が揃っていますが、特にお薦めなのは「WHAT'S NEW」とビックバンドのキックもサイコーでメッチャんこキュートな彼女の歌声が聴ける「SO IN LOVE」。

 雑誌の影響なのか、日本人って眉間にシワを寄せて難しい顔をして聴くのが好きなようですが、別に何からも影響も受けないで音楽を聴き続けてきた私には、こんな風にスタンダード曲を純粋に彼女が自分色に染め上げ、それを彼女のメッセージとして楽しめるこんなアルバムが大好きです。

●POSITIVELY THE MOST
1.MY HEART BELONGS TO DADY
2.SOMETHING I DREAMD LAST NIGHT
3.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
4.I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT 
5.HEART AND SOUL
6.I LIKE THE LIKES OF YOU

7.WHAT'S NEW
8.SO IN LOVE
9.OH BUT I DO
10.THAT OLD DEVIL MOON
11.SQUEEZE ME
12.TOO YOUNG FOR THE BLUES


★Jazz Vocal

DINAH SHORE「LOWER BASIN STREET REVISITED」

 REPRISE WPCR-2332 (国内盤)

 このアルバムはオリジナルを手に入れる機会がなく、以前は「DINAH SINGS THE BLUES」と言うタイトルのセカンドプレスのLPで楽しんでいましたが、帯に世界初CD化とあるように、やっとCD化されました。

 彼女は何を歌っても上手いですが、彼女にとっては後期にあたる1964年作品となるこのアルバムでは、円熟した彼女のボーカルが楽しめます。

 普通の歌手ならコテコテになりがちな歌をスマートに、そしてエレガントに歌いこなしてしまう彼女の歌唱力には脱帽です。そして、このアルバムの彼女の歌を聴いていると、なんだか歌を歌いながら過去の自分を振り返って懐かしく思っているような風情があって、とてもハートフルな気持ちになれます。

●LOWER BASIN STREET REVISITED
1.BASIN STREET BLUES
2.DO-RE-MI
3.NASHVILLE BLUES
4.I CAN'T STOP LOVING YOU 
5.MY MAN'S GONE NOW
6.CRY ME A RIVER

7.BYE BYE BLUES
8.NOBODY ELSE BUT ME
9.I HAD MYSELF A TRUE LOVE
10.MORE
11.CHLOE


★Jazz Vocal

■VANESSA RUBIN「NEW HORIZONS」

 RCA BVCJ-31006 (国内盤)

 彼女のアルバムとしては、1993年の「PASTICHE」と言うなかなかカッコ良いアルバムが手元に残っていますが、その後はパッとしなかったのですよね(^^;。

 で、そんな彼女が新譜を出すと雑誌で見たのでゲットしてきました。聴くと、フュージョン風のかっこいいボーカルとオーソドックスなボーカル、彼女の二面性が楽しめるアルバムでした。

 ま、良くも悪くも現代のボーカリスト。それ以上でも以下でもないですが(^^;、彼女のカッコイイ生き様のようなものは歌に感じられるし、フワ〜っと聴いていると気持ちの良いオシャレなボーカル・アルバムです。

●NEW HORIZONS
1.GOTTA B EVERYTHING
2.THAT WAS THEN, THIS IS NOW 
3.IF MY HEART COULD SPEAK
4.HERE'S THAT RAINY DAY
5.WITH YOU I'M BORN AGAIN

6.LIVIN' WITHOUT A HEART
7.SUPERWOMAN
8.ONCE WAS NOT ENOUGH
9.I WANT TO SPEND THE NIGHT


★Jazz

■COUNT BASIE 「LIVE at the Sands」

 reprise 9 45946-2 (輸入盤)

 インターネットのCDショップのお薦めディスクにこのアルバムが表示され、私の見た事のないアルバムだったし、13曲目の「This Could Be The Start Of Something Big」が聴きたかったのでゲットしてみました。

 ライナーには、1966年2月26〜29日、ラスベガスの Sandos Hotel での録音と書いてあります。単に私の勉強不足でこのアルバムの存在を知らなかっただけかもしれませんが、ひょっとすると未発表音源のライブなのかもしれません。

 ま、そんな事はど〜でも良くて(^^;、私ってボーカル物もそうなのですが、ジャズもビックバンドが好きです。特にカウント・ベイシーは好きなバンドであり、このアルバムでも推進力の強いご機嫌なスイング感とハジけるようなサウンドがグッド。ソロイストのパートも上々で、観客を豪快なサウンドで圧倒し魅了している雰囲気が良く伝わるアルバムでした。

●LIVE at the Sands
1.Introduction
2.Splanky
3.I Can't Stop Loving You
4.I Needs To Be Bee'd With
5.Flight Of The Foo Birds
6.Satin Doll
7.Makin' Whoopee!

8.Corner Pocket
9.One O'Clock Jump
10.Hello Little Girl
11.Whirly Bird
12.Blues For Ilene
13.This Could Be The Start Of Something Big
14.Jumpin' At The Woodside


★LATIN

THALIA「JUGO DE EXITOS」

 UNIVERSAL LATD2-40162 (輸入盤)

 いつも利用しているインターネットのCDショップから彼女の新譜が出ると言う知らせがきたので「スゴいペースやな」と思いつつ予約をしました。で、届いたCDを見ると前回ゲットした「Mis Mejores Momentos」と数曲が重なったお徳用の2枚組み企画盤のようでした。

 ま、手持ちのアルバムと重なりはあったとしても、ほとんどが初めて聴く曲ですし、相変わらずのハジけた彼女のボーカルが聴けたのでハッピーな気分になれました。

 まだ彼女は若いから、私自身が影響を受けるような歌の深さはないですが、決して流行のJ.POPのような幼稚さはなく、彼女の怖いもの知らずのような推進力と向こうっ気の強さに眩しさを感じて、聴いていても楽しい気分になるラテン・ポップ・アルバムでした。

●JUGO DE EXITOS
DISC-1
1.Amarillo Azul
2.Sudor Parte I Y II
3.La Vie En Rose
4.En La Intimidad
5.Sangre
6.Marimar
7.Pienso En Ti
8.Saliva
9.El Baile De Los Perros Y Los Gatos
10.Mundo De Cristal
11.Love
12.El Bronceador

DISC-2
1.Un Pacto Entre Los Dos
2.Fuego Cruzado
3.Aerobico
4.Thalisman
5.El Bombo de Tu Corazon
6.Libertad De Expression
7.Cien Anos
8.Te Necesito
9.A La Orilla del Mar
10.El Dia Del Amor
11.Madrid
12.El Poder De Tu Amor


★Country Rock

■GRAM PARSONS「GRIEVOUS ANGEL」

 REPRISE WPCR-1849 (国内盤)

 ここ最近、カントリー・ロックが話題になっていますが、私は昔からカントリー・ロックどころか、アメリカのロックバンドはほとんど聴いた事がなく、現在もイーグルスのアルバムがある程度であまり興味を持っていません。

 たったら、なぜ今頃このアルバムをゲットしたかと言うと、グラム・パーソンズとデュエットしているエミルー・ハリスの歌声に興味があったワケです。(^^;

 彼女はこちらでもご紹介している通り、昔から名前は知っていましたが、彼女名義のアルバムをゲットしたのはカントリーを聴き始めたごく最近です。

 で、彼女のアルバムを聴き進むうちに不思議に感じたのは、デビュー当時のアルバムに向かう毎に増してくる「歌の重さ、凄み、悲しさ」のような雰囲気でした。この雰囲気って、いったいどこから来るのだろうといつも不思議に思っていました。彼女の歌声がクリアで綺麗なだけ、その歌声の背後に潜むものが余計に目立ちました。

 生まれた環境のせいなんだろうか、それとも人種的なものなのだろうかと思っていましたが、最近お付き合いさせて頂いているカントリーのレコードショップのオヤジさんからの情報によると、彼女はメジャー・デビュー前、このグラム・パーソンズのグループにバックコーラスやデュエットとして参加していたそうです。

 そして、さてこれからと言う時に彼がドラッグで世を去ってしまい、残された彼女も活動を止めていたのですが、しばらくしてソロ・デビューしたそうです。彼の音楽スタイルを受け継ぐと言うような気持ちがあったかどうかは知りませんが、そんな背景が彼女のデビュー当時のアルバムに感じたのかもしれません。

 で、そんな彼女の初期の頃の歌声が聴きたくてこのアルバムをゲットしたのですが、ここでの彼女の歌声は若くて晴れやか。う〜ん、やっぱ、デビュー当時の彼女の歌声には彼の死が影を落としているのかなぁ、と確認した私でした。

 で、そんな確認だけが目的のアルバムならここには掲載しないのですが、このアルバム、ホノボノとした2人のボーカルがケッコウ楽しくて、聴いていてハマりました(^^;。
カントリー・ロック?、何だそりゃと興味を持っている方にはお薦めの1枚です。

●GRIEVOUS ANGEL
1.RETURN OF THE GRIEVOUS ANGEL
2.HEARTS ON FIRE
3.I CAN'T DANCE
4.BRASS BUTTONS
5.$1000 WEDDING

6.MEDLEY LIVE FROM NORTHERN QUEBEC
7.LOVE HURTS
8.OOH LAS VEGAS
9.IN MY HOUR OF DARKNESS


 次回は、Verveから再発されたボーカルのアルバムを中心にご紹介したいと思います。

........では、失礼します。


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