1998/05/04(月)
皆さん、こんにちは。大阪のk.mです。 ★Jazz Vocal ■TONI TENNILLE「TENNILLE SINGS BIG BAND」
HONEST HON CD 1019 (輸入盤) 1998年作品あの キャプテン & テニール の女性ボーカリスト、トニー・テニールがビックバンドを従えてジャズを歌ったアルバム。 なんだか声の印象がずいぶんと違ってて、自分の記憶違いかと昔のアルバムを引っぱり出して聴き直したぐらいです(^^;。 やはり昔から比べるとキーも下がっているし声の張りがなくなっています。そりゃ20年以上経てるんだから仕方ないかな。しかし、そのかわりに声がしなやかで太くなった印象があり、聴き手を包み込むような優しさを感じます。 とにかく歌が好きなんですよね。聴いてると、楽しそうに歌っている彼女の姿が思い浮かびます。しかし、こんなジャズのアルバムも良いけど、「君こそすべて」や「歌の贈り物」などを再吹込みして欲しかったなぁ、と思うのはオッチャンの儚い夢か(^^;。 ●TENNILLE SINGS BIG BAND
★Jazz Vocal ■SUSANNAH McCORKLE「THE SINGS OF GEORGE GERSHWIN」
CONCORD CCD-4798-2 (輸入盤)毎回安定したアルバムを聴かせてくれる彼女。数年前からコール・ポーターやアーリング・バーリンの作品集を出していましたが、今回はガーシュウィン作品を集めたアルバムです。 パッと目立つ華やかさもなく押し付けがましいアクの強さもない、そんな地味な存在の彼女ですが、私は彼女が新譜を出すたびに手に取ります。私にとって、現代の実力派ボーカリストの一人かな。そんな彼女とイイ感じの演奏陣、そして名曲揃いのこのアルバムは、安心して音楽を楽しめる一枚です。 ●THE SINGS OF GEORGE GERSHWIN
★Jazz Vocal ■WESLIA WHITFIELD「MY SHINING HOUR」
HIGH NOTE HCD 7012 (輸入盤)新録で手元に残るジャズ・ボーカルがトンと少ないのですが、最近ゲットしてマシだったアルバムがこれ。 WESLIA WHITFIELD が1996年に録音したアルバムですが、去年のアタマぐらいに1997年録音の「TEACH ME TONIGHT」を手に入れていたので、アルバムの発売、または日本への入荷の順番がヘンだったのでしょうね。 さて、内容は相変わらずの「歌うんイヤなんか」とツッコミを入れたくなるような引きずった歌い方ですが、ま、それは彼女のスタイルだから仕方ないとして楽しみましょう(^^;。 ●MY SHINING HOUR
★Jazz ■MILES DAVIS「MILES DAVIS QUINTET 1965-68」
CBS SRCS 8575-80 (国内盤)ボーカルならともかく、最近はインスト・ジャズにあまり力が入らない。それにマイルスも大して好きじゃないから、まさかこのBOXを買うとは思わなかったけど、タワーレコードの試聴コーナーにあったのを聴いたのが運の尽き。私はこのCDを手にフラフラとレジへと足を運んでいました。どうも、徹夜明けの眠気覚ましにタワーレコードに行ったのが間違いだったようです(^^;。 私は、PRESTIGEのマラソンセッションやCBSの「ROUND ABOUT MIDNIGHT」あたりのマイルスが好きで、後期のエレクトリック・マイルスには付いていけないけど、この1965年〜68年のマイルス・クインテットを集大成したボックスは良いですね。トンがったマイルスのペットが聴けます。 CDの音としては、以前出たカインド・オブ・ブルーほどはマスタリングに根性が入っていない印象を受けますが、まぁまぁの出来です。最近のCBSのCDって音がイイですね。って、前がひどすぎたと言う話もあるけど(^^;、SBMになってからワリと聴けるようになりました。そして、このボックスではないですが、他のCBSレーベルのアルバムで、時々国内盤CDと輸入盤のデジタル・リマスターCDを聴き較べしていますが、若干は音は違えど、他のメーカーのように、どうしようもないほどの違いはないようです。 それにオリジナルのLPと言っても、COLUMBIAは数が少ないし、マイルスとなるとお高いので、このCDはお薦めです。 ●MILES DAVIS QUINTET 1965-68
★Jazz ■DON SEBESKY「I Remember Bill」
BMG 0926-68929-2 (輸入盤)このジャケットを初めて見たときは「あれ、ブロッサムのベスト盤かな」と本能的に思うのはボーカル・ファンの悲しさですが、このアルバムは副題が「A TRIBUTE TO BILL EVANS」で判るように、ビルエバンスに捧げたトリビュートアルバム。オモシロいのはお馴染みの曲をピアノレスのビックバンドでやってる事です。 マーティー・ペイチみたいなスリリングに気分をグイグ引っ張るイイケイケ・ドンドン系の編曲かなと思ってたら、バラエティを出したために統一感がなく、各曲ともちょっとコムヅカシイ編曲でガックリきました。どちらかと言えば、バンドの醍醐味を味わうと言うよりも編曲の妙やコンセプトの統一感を味わうアルバムかな。 ●I Remember Bill
★Jazz ■JOHNNY GRIFFIN「RETURN OF THE GRIFFIN」
GALAXY VICJ-60143 (国内盤)ヨーロッパで活動していたグリフィンが15年振りにアメリカに戻った1978年に吹きこまれたアルバム。 特長のあるジャケットを見て、自分が昔聴いていたような記憶があったのでゲットしたのですが、実際に聴いてみると自分自身ではなく友人が聴いていた事に気が付き、音が出た瞬間にその頃のその友人の部屋を思い出しました。 アルバムの1曲目から、モリモリと吹きまくるゴキゲンなグリフィンのサックスが体を突き抜けます。私がカッチョイイと思っていたのは4曲目の「THE WAY IT IS」かな。現在聴いてもそれは変わってませんね(^^;。 昔のLPの音なんて忘れていますが、音源が新しいせいなのかCDでもそこそこのイイ音ですし、楽しめるアルバムです。 ●RETURN OF THE GRIFFIN
★Jazz ■KENNY BURRELL「ROUND MIDNIGHT」
FANTASY VICJ-60147 (国内盤)上記のグリフィンと同じシリーズで出てきた1972年の録音のケニー・バレルのアルバム。 私は、ブルージーで洗練された彼のギターを聴いていると、摩天楼の美しい夜景や行き交う車のヘッドライト、煙草の煙にかすむ照明など、なぜか夜の街の風景を眺めているような喧騒と切なさが入り混じった不思議な気分になります。 このアルバムでも、タイトル曲の「'ROUND MIDNIGHT」をはじめ、無伴奏の「BLUES IN THE NIGHT」など、静かで都会的に洗練されたバレルのギターが堪能できます。 ●ROUND MIDNIGHT
★Pops ■DOLORES KEANE「NIGHT OWL」
OMAGATOKI OMCX-1029 (国内盤)アイルランドの歌手、ドロレス・ケーンのニューアルバム。 アイリッシュ・フォークって以前から興味があって、昔この人のアルバムを聴いたときはビビりましたね。素朴で、それでいて神聖さを感じる彼女のアカペラには息をのむような緊張感がありました。 アイルランドってどんな所なのか想像もできなかったけど、彼女の声からは冷んやりとした荒野をイマジネーションしました。それでいて、不思議と「お立ち酒」とか「祖谷の粉挽唄」のような日本の民謡をイメージした記憶があります。 それからスタイルがポップス寄りになって、何だか興味が無くなり、私自身も現代風のクリスティー・ブラックなどへと興味が移行していきました。 で、雑誌を見るとドロレス・ケーンが新譜を出すらしいという記事があり、昔のイメージに戻ったと書いていました。久々に聴こうかと思ってゲットしたのがこのアルバム。 求心的だった歌声もずいぶん丸くなっています。母のような優しさと言えば良いのか、包容力があり包み込まれるような優しさを感じます。それに、デビューアルバムのようなシンプルな演奏により、穏やかな彼女の歌声が引き立っているのもグッドです。 ●NIGHT OWL
★Pops ■JANN ARDEN「HAPPY ?」
A&M 31454 0789 2 (輸入盤)ジャン・アーデン。数年前にこの人の歌を初めて耳にした時、カントリーやフォークのの匂いと共に、人にメッセージを伝えたいと言うよりも、まるで呼吸するように淡々と歌うそのスタイルに少しとまどった記憶があります。 今回のニューアルバムも、そんな彼女の少し捩れた私的な部分を眺めているような不思議な雰囲気がありました。仕事と言うより自分に必要だから歌っている。この人には普段の生活と歌う事の境界線がない人なのかなぁと思ったりしました。 ●HAPPY ?
★Pops ■BONNIE RAITT「fandamental」
CAPTOL 7243 8 56397 2 2 (輸入盤)CDやLDで出ていたライブ盤の「ROAD TESTED」から約3年ぶりのアルバム。最近のアルバムではポップス寄りにスタンスをシフトしていた彼女ですが、このアルバムは初心に戻ってずいぶんブルース色が強くなっていました。やはりイイですね。彼女のギターとシブイ歌声には「くぅーっ」ときます。 あ、このアルバムは、最初は「国内盤先行発売」と言う事だったのでTOCP-50472(国内盤)を買ったけど、スグに輸入盤が出てきました(T_T)。音は絶対に輸入盤です。 ●fandamental
★Pops ■MISIA「GARRAS DOS SENTIDOS」
DETOUR 3984-21658-2 (輸入盤)イントロで書いた新しくできたショップをウロウロしていたら、ヨーロッパ音楽のコーナーでこのアルバムのジャケットが目を引きました。国内盤の帯をみると新譜らしくてポルトガル音楽のファドを歌っているらしい。ファドと言えば、私達の年代にはアマリア・ロドリゲスが頭に浮かびますが、そのずーんと重くて哀愁を帯びた暗いイメージは、アルバムを持っていない現在も頭に焼きついています。 このコーナーでご紹介したマドレデウスもファドの影響を受けていましたが、このミージアは声質はゼンゼン違いますがアマリア・ロドリゲス直系と感じるほどの色濃い影響を感じます。ギターとアコーディオン(バンドネオン?)のシンプルな伴奏で、ドラマチックに歌う彼女の歌声には、昔アマリア・ロドリゲスを聴いたときとおんなじずーんと来る重くて哀愁を帯びたイメージを抱きました。 ●GARRAS DOS SENTIDOS
★Classic ■クラシックあれこれ今月もクラシックのCDをちょこっとゲットしました。●MIRELLA FRENI「Opera Arias」
LONDON POCL-4380 (国内盤)CDで昔の人のアルバムを買っても仕方ないと思いましたが、ついつい昔良く聴いていた「私の名はミミ」を聴きたいと思っていたところ、国内盤だけどフレーニのベスト盤が出ていたのでゲットしてきました。 ミレッラ・フレーニは、私がオペラ漬けになっていた70年頃にプリマとして人気のあった人でした。あ、日本にも来ましたよね。ちっちゃくて可愛い人だったと記憶しています。 ごっついオバはんがこの曲を歌うと「似合わんな〜」と思うのですが(^^;、ホント彼女はこの役がハマっていましたね。 ●EDITA GRUBEROVA「Queen of Coloratura」
TELDEC 4509-93691-2 (輸入盤)オーディオショップの常連さんで声楽を良く聴かれている方から薦められたのが彼女でした。いざショップに行くと、彼女のアルバムは結構な数があり、その中のクィーン・オブ・コロラトゥーラと言うタイソウなタイトルに惹かれて買ったのがこのアルバム。 1曲目からイキなり魔笛の夜の女王のアリアでしたが、昔よく聴いていたクリスチーナ・ドイテコムなんかのドスの効いた質量のある声でなくて、このクルベローヴァの声は軽くて、しなやかで儚げな美しさがありました。それにテクニックも相当なモノで一気に彼女のファンになってしまいました(^^;。 ●ホルスト「惑星」ズービン・メータ指揮 ロサンジェルス・フィル・ハーモニック<
LONDON CSCD 6734 (輸入盤)このアルバム、1971年の発売当時は結構ヒットしましたよね。 まぁ、以前聴いていたとは言え、今となってはこのような曲を聞くような歳ではないですが(^^;、数年前に無性に聴きたくてCDをゲットしたのですがヒデ〜音でギョクサイしてしまいました。 で、最近 CLASSIC COMPACT DISCSシリーズの1枚として、このアルバムが出回っているとのウワサをキャッチし、ずっとマークしていましたがやっとゲットできました。 デッカ時代から伝統の、楽器がポ〜ンとクローズアップになるサービス精神旺盛な LONDON レーベル独特の録音ですが(^^;、レーベル毎、エンジニア毎の音の違いに悩んでいた遠い昔の自分を思い出して懐かしい気分になりました(^^;。 ★F.Pops ■シャンソン・フレンチポップあれこれ最近、タワーレコードレコードなどの輸入盤CDを置いているお店で、シャンソンのリマスターCDを見かけるようになりました。今でこそアメリカが強いですが、私達が子供の頃はフレンチポップも結構流行ったりしていました。ご多分に漏れず、わたしもシルビィ・バルタンやフランソワーズ・アルディにハマったクチです。それにイタリアにもジリオラ・チンクエッティと言う歌姫がいたし、今のようなアメリカ一辺倒では無かったですよね。映画もだけど。 だから、1度はシャンソンにハマったり、自分自身がハマらなくても近くにハマっていた友人がいたなどの経験がある世代には、最近見かけるシャンソンのリマスターCDはヒジョ〜にアブナい誘惑です。しかし、かなり長い間逆らっていましたが、とうとう誘惑に負けて下記の3枚をゲットしてきました(^^;。 ●JANE BARKIN「BABY ALONE IN BABYLONE」
PHILIPS 814 524-2 (輸入盤)REMASTERISE 20 BITS シリーズとして出ていた一枚。女優であり、あのセルジュ・ゲンズブールの奥さんだったジェーン・バーキンのアルバムです。 ジャケットを見るとハスキーボイスでお色気ムンムンのように感じますが、どちらかと言えばか細い声でササやくような語り口が心に染み入るタイプ。それに、そんなに歌はウマくないけど、何だかアヤしい魅力があります。 ●FRANCE GALL「BABY POP」
PHILIPS 539 842-2 (輸入盤)なんと言っても彼女が歌う「夢見るシャンソン人形」のインパクトはキョウレツで子供心に胸に突き刺さりました。 私達の年代の人なら、彼女が赤いセータを着た写真がジャケットになっているベスト盤は一度は手にしたのではないでしょうか?。 私も、ご多分に漏れずそのLPを持っていますが、今回 REMASTERISE 20 BITS シリーズのCDが出たのを機会にこのアルバムをゲット。...聴いたら涙がチョチョ切れました。 ●JULIETTE GRECO「LA FEMME」
PHILIPS 536 886-2 (輸入盤)ジュリエット・グレコは私達の世代からすると昔の人のような印象がありますが、やはり聴くと「やっぱ、歌ってイイなぁ」と思わせるモノがあります。 現代には表現が少し重いかもしれませんが、聴き手の心を深くえぐるような表現や、ふわりと心を落ち着かせる安堵感を感じさせる歌唱力は、さすがだなと思わせます。 彼女についてはLPを一枚持っているだけでしたが、このCDを聴いて、また一つ宝物が増えた気分になりました。 ★BOSSA NOVA ■BADEN POWELL「IMAGES ON GUITAR」
MPS POCJ-2556 (国内盤)孤高のギタリスト、バーデン・パウエルのアルバムです。 私は、一番多感な中学生の頃に大阪万博と言うのを経験している世代なので、シコタマ無料のコンサートに通ったり、各パビリオン前でのスポット的なライブにも耳を傾けていました。特にスペイン館の前でやっていたフラメンコに感動し、世界には何と言う素晴らしい音楽があるのかと衝撃を受けた記憶があります。 その頃、ロックとの出逢いによりクラプトンやジミー・ペイジなどのギタリストに興味を持った私は、ロックやフラメンコのLPを集めると共に、ブラジル音楽にも興味を持ってギタリストを探している過程で出くわしたのがこのバーデン・パウエルでした。 その息の詰まるようなハイテンションな演奏に虜になりよく聴いていました。 このアルバムは、そんなバーデン・パウエルのハイテンションなギターに女性のスキャットがからむ、とっても不思議な雰囲気のアルバムです。最初は馴染まなかったけど、何回も聴いているとアタマが飛びます。へたするとハマるかも。 ●IMAGES ON GUITAR
★BOSSA NOVA ■ASTRUD GILBERTO 再発CDCTIなどのレーベルではオリジナルの形でCDが出ていましたが、今回Verveのアストラッド・ジルベルトの3枚のアルバムがオリジナルの形でCD再発されました。
「The Astrud Gilberto Album」Verve POCJ-2558 (国内盤) アストラッド・ジルベルトのファーストアルバム。昔、国内盤LPが発売されていましたが、CDでは寄せ集めのベスト盤のような物しかなかったような気がします。私の持っていたベスト盤(J30J 20115)と比べると、このオリジナルCDは1曲多いだけだけど「初CD化」なんて書いてあるから、ついついゲットしてしまいました。 内容としては別に紹介するまでもなく「おいしい水」をはじめ、ボサノバの代表曲がズラリ。私達の世代には懐かしく、心なごむサウンドに包まれます。 ●The Astrud Gilberto Album
「The Shadow Of Your Smile」Verve POCJ-2559 (国内盤) こちらは彼女のセカンドアルバム。このアルバムはベスト盤CDの11〜21曲目と同じでした(T_T)。 映画音楽などがフューチャーされていますが、こちらもファースト・アルバムと同じく、ボサノバ・フィーリングの曲が続いて心地よいです。 私自身としては、彼女の世界を知らない人に、ファースト・アルバムと共に、このセカンドもぜひ聴いてほしいなと思います。 ●The Shadow Of Your Smile
「Windy」Verve POCJ-2560 (国内盤) CDの帯に「レアなアルバム、、」と書いてある通り、私はこのアルバムは見たことなかったですね。 内容としては、かなりポップス寄りの印象を受けます。 聴いてみると、レアなアルバムになるのも頷けますが(^^;、コレなら別に彼女でなくても良いような感じがします。しかし、今度いつ発売されるか判らないので、彼女のファンならゲットしておいた方がイイのかもしれません。 ●Windy
★BOSSA NOVA ■SYLVIA TELLES 再発CD
「AMOR EM HI-FI」PHILIPS PHCA-4201 (国内盤) シルビア・テリスについては、少し前の1997/09/04(木) 最近の GET @k.mでご紹介していますが、アルバムを見つけたら必ずゲットするぐらい好きなボーカリストの一人です。 スタンダードをまじえた選曲で、少しセンチでジャージーな彼女の歌声が聴けるこのアルバムは、上記のアストラッド・ジルベルトのファースト・アルバムが発表された5年前の1960年の録音。 1964年のゲッツ/ジルベルトで火がついた世界的なボサノバ・ブーム。そんなブームの真っ直中の1966年、32才の若さで交通事故死した彼女ですが、生きていればもっと素晴らしいアルバムを残してくれたのでは、、と思うと残念でなりません。 ●AMOR EM HI-FI
「U.S.A」PHILIPS PHCA-4202 (国内盤) 上記のアルバムの一年後、彼女がアメリカに渡って吹き込んだアルバムです。ボサノバの歌手と言えば、アストラッド・ジルベルトやナラ・レオンがいますが、彼女達のハイソでホノボノとした歌声とは対照的にこのシルビア・テリスの歌声はセンチメンタルで少しヒンヤリしています。 まもなく梅雨の季節を迎えますが、過ごしやすい春うららかな日が続きます。そんな季節、彼女の歌声を聴くと心に滲みます。 ●U.S.A
★J.Pops ■EPO「SOUL KITCHEN」
KITTY KTCR-1465 (国内盤)昔はノー天気な歌を歌ってたけど、彼女にハマったのは四年前のアルバム「ボイス・オブ・オオパーツ」。そのアルバムの中で、極限まで削いだような伴奏にのせて、素気ないほどのナチュラルな彼女の歌が聴こえた時はゾクッとしたものでした。 今も、そのアルバムの「涙」と言う曲は良く聴いています。 で、今回の新譜は、そのアルバムのような不要な部分を極限まで削いだような印象はなく、ワリとポップな感じ。しかし、そのポップさの裏に痛いぐらい彼女のハイテンションな気持ちが伝わってきます。 ●SOUL KITCHEN
★J.Pops ■UA「AMETORA」
Victor VICL-60190 (国内盤)彼女については、シングル盤で96年の「太陽手に月は心の両手に」や「情熱」をゲットした時、日本人離れしたイイ歌手が出てきたなぁと思ったのですが、メーカの戦略的なものや、彼女自身の「こうでなくちゃ」と言うようなリキみが気になってアルバムを買うまでは行きませんでした。 アルバムとして買ったのは、1997年のライブアルバム「FINE FEATHERS MAKE FINE BIRD」が最初でした。このアルバムでは、ライブであるせいか、客にノセられ彼女は実に自由奔放に歌っていました。 それからほぼ一年振りにこのアルバムが出てきました。最初はFMで聴いたのですが、最初に感じていたようなリキみも消え、実に良いフィーリングで歌っていました。結婚や出産が大きく彼女を変えたのは容易に想像できますが、実に素晴らしいボーカリストに成長したものです。 選曲もカラフルで聴いていて楽しくて、特に私のようなオッチャンには 9〜11曲目が聴いていてヒジョ〜に和みます。イイですよ、今度のUAの新譜は。 ●AMETORA
★J.Pops LD ■高橋真梨子「tip top HONG KONG SPECIAL VERSION '97」
INVITATION VILL-124 (国内盤)コレはCDでもLPでもなく、LD(レーザ・ディスク)です。 私は時々LDをゲットしますが、ほとんどがコンサートのライブLDで、彼女のLDはこれで4枚目かな。 このLDは、1997年、返還後の香港で行われた彼女のコンサートを収録したもので、お馴染みの曲とアルバム「RIPPLE」と「tip top」から選曲された構成となっています。 まず、このLDを見て(聴いて)驚いたのは彼女のその歌声。 1曲目の「ハッピーエンドは金庫の中」での彼女の少し固いめの良く通る声を聴いた時、私はファーストアルバム「ひとりあるき」の頃の彼女の声を思い浮かべていました。とにかく、アルバムとはゼンゼン違った「ハッピーエンドは金庫の中」が聴こえてきて、私は驚きました。 それに「五番街のマリーへ」も良かった、と言うよりスゴかった。この曲は過去の彼女を引きずっているので、私自身はあまり好きな曲ではないですが、LDでも、コンサートでも、ついに聴けなかった「五番街のマリーへ」がこのLDで体験できました。この歌を好きではない私も、じ〜んときたほどです。 他にも「軌道」などの名唱もがありましたが、何が彼女をこんなに変えてしまったのでしょうか?。あ、変わった、と思える時はボーカリストの心情に変化があった時。それに彼女は歌っている時もあまり表情は変えないんですが、このLDは少し違いました。 何か吹っ切れたような表情とデビュー当時のような声の伸び。何があったのか今の私には判りませんが、後になってから、このLDが彼女にとっての大きなターニングポイントであった事に気が付くのかもしれませんね。 ●tip top HONG KONG SPECIAL VERSION '97 (レーザー・ディスク)
■高橋真梨子とライブ 彼女とのお付き合いはペドロ&カプリシャスのリードボーカルの高橋まりの時代から。 その頃は、以前のリードボーカルの前野曜子(「別れの朝」がヒット)の印象がキツく、彼女自身はマイフェバリットと呼べるほどの存在ではなかったですが、ソロ活動をはじめてからの地味だけどいい曲の揃ったアルバムをコンスタントに出しながらの地道なコンサート活動により、私は彼女にグングン惹かれていき、いつしか大切なボーカリストの一人になっていました。 今も彼女のアルバムが出れば、ごく当たり前のようにゲットする私ですが、そんな彼女も私がデビューからずっと追い続けているボーカリストの一人。大体は自分がアキるか、ボーカリストのスタイルが自分とは違う方向に行ってアルバムをゲットするのをヤメてしまうのですが、彼女は時代に即応しながらも、背伸びせずに自分の成長に対してナチュラルにボーカルスタイルを変化させているので、私自身も付いて行けているのだと思います。 そんな彼女のコンサートに行かなくなって長いですが、彼女は昔からアルバムよりもライブの方が良かったです。それは、歌い手と自分が同じ場所にいると言うライブ独特の要素や、歌い手と観客とが作り上げていくコンサート独特の感動などを除いても、一発勝負のライブの方が『歌の完成度』が高かった。 普通の歌手ならライブよりもアルバムの方が歌としての完成度は高いのですが、彼女はいつも逆でした。それだけ人前で歌うライブに命をかけていたと思うのですが、ソロでデビューした頃から現在まで、その印象は変わっていません。 別にアルバムがツマらないのではなく、元々彼女は人前で歌う事が好きだと思うし、普段のアルバムではあまり感情移入しないで歌っていても、さすがに目の前に聴いている人がいるライブになると、感情移入が激しくなるのだと思います。 だから、彼女のアルバムを聴いて気に入った人は、絶対にコンサートに行くべきです。 きっとアルバムとは違う彼女を発見できると思います。
........では、失礼します。
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