1997/10/26(日)
皆さん、こんにちは。大阪のk.mです。
■PEGGY LEE「THERE'LL BE ANOTHER SPRING」
VENUS TKCZ-36031(国内盤)ペギー・リーの久々の新譜です。録音は1990/11/1〜3日。彼女は1920年生れだから70歳の時の録音になります。雑誌で発売を知ったものの正直言ってあまり期待していませんでした。 しかし、いざ聴いてみると昔のような声の艶とか色っぽさはないものの、無理せず自分に自然なスタンスで歌って行くさまには感動を覚えました。やっぱ、スゴいボーカリストですね。 彼女のヒット曲である「ジャニー・ギター」も新しく録音されています。このような昔の曲の再録音って、どうしても昔の刷り込みがキツく、なかなかオリジナルのイメージを越せないものです。雑誌にも「昔の方が良かった」なんて書いてありましたが、私は新しい録音もイイなと思いました。 シンプルなオケとギター伴奏で、まるで今までの自分の歩みを振り返りながらかみしめて歌う「ジャニー・ギター」には、じ〜んときましたね。 ●THERE'LL BE ANOTHER SPRING
■AGNETA BAUMANN「A TIME FOR LOVE」
TOUCHE MUSIC TMcCD 006(輸入盤)1996/8/24,25録音私はこの人のアルバムを聴くのは初めてでしたが、1曲目の「A TIME FOR LOVE」からズッポシとハマりました(^^;。この曲は、ケイコ・リーもアルバム「BEAUTIFUL LOVE」の1曲目で歌っていましたよね。 北欧の人らしく、ハスキーボイスが魅力です。ハスキーと言ってもジュリー・ロンドのようなウォームな感じでなく、ヘンな例えですが桂銀淑のように息が出てからその上に声が乗っていくような独特の乾いたハスキーボイスです。声が消える時のあとを引くような雰囲気も良いですね。 声も魅力ですが、グングン引きつけられていくような歌の表現の表情がとても深い。リラックスして自然体で歌っていように感じていても、いつの間にか曲に没頭していく自分を感じます。今月はペギー・リーとこの アグネッタ・バウマン が大当たりでした。両方とも録音も良いし、特にこのアルバムはボーカルの定位感や空間を感じさせる響きがきれいです。 ●A TIME FOR LOVE
■HOLLY COLE「DARK DEAR HEART」
METRO BLUE 7243 8 57365 20(輸入盤)「コーリング・ユー」が流行った頃、彼女のアルバムを聴いていた時期もありましたが、なんだか無理に自分を作ってるようなツンとした雰囲気が気になり、これが彼女のスタイルなのか、歌の表現とボーカリストの人生観に開きがあるのか、単に私がオカシいだけなのか(爆)、そんな考えがグルグル頭の中を回り、しばらく彼女とはご無沙汰でした。 私も、いつまでも古い歌手ばかりではバカの一つ覚えだし、彼女のような現代の歌手も好きになろうとしているのですが、ふとFMからこのアルバムの曲が流れた時は「お、イイじゃん」と思いました。その時は数曲聴いただけですが、ヘンなリキみを感じなかった。で、輸入盤CDが並ぶのを待って手に入れました。 このアルバムはずいぶんポップな雰囲気ですね。どちらかと言えば、ジャズと言うよりオヂサンが聴けるポップスと言う感じです。このアルバムを聴いてどんな感銘を受けたのかと聞かれると困るのですが(^^;、聴きやすいしオシャレですし、ケッコウ売れてるのではないかな。タワーやHMVでも、たくさん入荷してたし。 ●DARK DEAR HEART
■石川さゆり「二十世紀の名曲たち−7」
PONY CANYON PCCA-01129(国内盤)彼女のライフワークの「二十世紀の名曲たち」シリーズも第7集まできました。私はデビュー当時からのファンですし(^^;、このシリーズはいつも楽しみにしています。 このアルバムでのベストは「恋のバカンス」ですね。ザ・ピーナツのリズミカルな曲を声を張り上げずにササやくように歌っています。歌唱力も円熟味を増し、、と言う当たり前の美辞麗句を並べても仕方ないですが、ホントに上手くなりましたね。 彼女には、演歌歌手と言う狭い範囲でなく、私たちの年齢の人間が安心して聴けるボーカリストとして活躍して欲しいと思います。でも、コテコテの演歌を歌わないと納得いかないファンも多いだろうし、難しい所なんでしょうね。ま、このシリーズを出してもらえるだけでも有り難いと思わなくっちゃね。 ●二十世紀の名曲たち・第7集
■オマケ(再発CDイロイロ・その他)●ジャズ・ボーカル関係
DORIS DAY with LesBrown
CHARLY CDGR 163-2(輸入盤)私はドリス・デイのファンですが、よく聴くのは「DAY BY DAY」(1956年)以降の録音が多いです。このアルバムは、ドリス・デイとレス・ブラウン楽団の1940年代あたり(古い(^^;)の音源を集めた2枚組みCDです。この頃はまだ若くて歌唱方法もバンド・シンガー的ですが、とってもキュート(^^;。もちろん彼女がスターダムに上がった1944年のヒット曲「センチメンタル・ジャーニー」も入っています。 古い音源からのCD化だと思うのですが、聴き易いし上手くリマスターしているなと感心しました。 NANCY HARROW「WILD WOMEN DON'T HAVE THE BLUES」
CANDID TECW-20609(国内盤)キャンディド・レーベルからナンシー・ハーロウのアルバムがCD復刻されました。 歌もウマいし実力もあるのにボーカリストとしてはちょっと地味な存在ですが、好きなんですよね私(^^;。このアルバムはLPで持っているので別にCDを手に入れなくてもイイのですが(^^;、このシリーズのハイビット・ハイパー・マスタリングCDの音ってどんなのだろうと興味があったし、CDを持ってても良いと思ったアルバムなので買ってみました。 聴いた印象は音に力がありますね。音場感のようなものはLP(輸入盤)の方が良いですが、音のキレやパンチ力はLPとイイ勝負。それに、日本盤独特の音を丸めたような感じもなく、音も乾いて適当に荒っぽいのがイイです。 LINDA RONSTADT「WHAT'S NEW」
MOBILE FIDELITY MFSL 1-158(輸入盤)別に再発でも何でもないんですが、このアルバムがモービル・フィデリティーからLPで出ていたという情報をキャッチし、中古屋さんにずっと探してもらっていたのですが、やっとこせ見付けてきてもらったのです。(^^)v このアルバムが発売されたのが1982年頃。この時期はズッポリ写真にハマり出した頃で、仕事と写真に追い立てられて、さすがの私も発売されたのを知りませんでした。 知ったきっかけは、その頃勤めていた会社の後輩(私がジャズにハメた(^^;)に「カッコ良いのが発売されましたよ〜」と、わざわざ寮からラジカセを持ってきて聴かされて知りました(^^;。 曲を聴いて「あ、ロンシュタットがジャズ歌ってる」と驚きましたが、ロンシュタットの全盛期を知らないその後輩も、私がロンシュタットと言い当てた事にずいぶん驚いたみたいでした。 このアルバムは、LP、CDとも輸入盤で持っているのですが、いざ聴くと、さすがはモービル、音作りがウマいと感心。ちょっぴり高かったけど、まぁエエかと納得しました(^^;。 今でこそ、モービルやDCCから良いアルバムが出たらチョコチョコ買っていますが、オーディオ浦島太郎時代はそんなモノが有るとはゼンゼン知らなくて、存在を知ってから欲しいアルバムを慌てて集めましたが、ディスコンになった中にも欲しいものが結構有りました。このロンシュタットのこのアルバムもそんな中の一枚でした。 ●ブラジル関係
MAYSA「マイーザの世界にようこそ No.2」
BOMBA RECORD BOM-22038(国内盤)先月に続いて今回もブラジル系に手を出しました。 まずは、マイーザの「マイーザの世界にようこそ」と「マイーザの世界にようこそ No.2」です。 マイーザは、他の歌手などのライナーノートに時々出てくるので名前は知っていましたし、ジャズを歌ったものもあってチョコチョコLPをゲットしましたが、時代によってバラツキが大きく、今はベスト盤CDを持っているぐらいで、オリジナルアルバムをじっくり聴くのは今回が始めて。 この辺の歌手って情報が少ないし、幻の名盤復刻とか、珠玉の名盤とか、そんなキャッチにつられて買ってみたものの、自分に合わなくて売りに出したCDが数知れないので、ついつい手を出すのをビビるのですね(^^;。 聴いた感じは、ちょっと暗めでヒンヤリした感じで、ナラ・レオンのように上流階級の家庭に育ち優雅に音楽を楽しんでいる雰囲気とは対局の位置にいるような彼女の声にはゾクッときました(^^;。ライナーを読むと、ずいぶん破滅的な人生を歩んだ人のようです。私は No.2 の方を買って、気に入ったので速攻で No.1 を注文しました(^^;。 エリゼリッチ・カルドーゾ「RETRATO DA NOITE」
BOMBA RECORD BOM 22031(国内盤)最近の雑誌に載っていた「ブラジル女性歌手の最高峰」とか言うアヤしいキャッチに思わず釣られたのが、この エリゼリッチ・カルドーゾ と言う人のアルバム。 ボサ・ノバが生まれる直前の録音ですから、もちろんボサ・ノバ風の味わいはないですが、昔からのブラジル音楽の王道を行っているような人らしい。 私はアルゼンチン・タンゴにも楽しそうで何だか寂しい印象を持っているのですが、このアルバムにもそんな印象を受けました。 この時代のブラジル音楽についてそんなに詳しくはないしアルバムも大した数は持っていませんが、なんだか暗いですね(^^;。 ブラジルの音楽が暗くて寂しいから、お金持ちの若い人達が自分達の世代の音楽としてボサ・ノバを作ったのかなぁ。ちょっと研究してみる価値はありますよね。 シルビア・トーレス「シルビア・トーレス」
BAD NEWS BNCY-32(国内盤)最近、ブラジル・バイーヤ地方の歌手である彼女のコトがあちこちの雑誌に紹介され、気にはなっていたのですが、輸入盤がなかなか店に並ばないのでシビレを切らして国内盤を手に入れました(^^;。 ボサ・ノバ風の音楽を想像していざ聴いてみると、ゼンゼン違いました(^^;。バイーヤってブラジル内で独自の文化を持っているんだなぁと驚いたのが最初の印象でした。 こんな風に自分には馴染みのないジャンルのアルバムを手にする時がありますよね。そんな時、スグに馴染めたら良いのですが、なかなか馴染めない時もあります。 しかし、そんなアルバムも期間を置きながら繰り返し聴くうちに、音楽が自分にすっと入り込んでくる瞬間がありますよね。こんな瞬間って、私は好きです。 このアルバムも、最初はワケの判らない雑多な音楽に聴こえたのが、聴き進むうちにバイーヤ地方の文化とか、街並みや空気、そして空の色のようなものを何となく想像できるようになりました。 INDIA「SOBRE AL FUEGO」
RMM RMD 82157(輸入盤)なぜか今月は中南米系が多いですが、タワーレコードの試聴コーナーで聴いてみると楽しそうなので、ついつい手にとってしまいました(^^;。 若手の歌手らしいですが、声は良く伸びるし歌もウマい。CDの裏面には トロピカル/サルサ と表記されていますが、私の範疇ではグロリア・エステファンと同じ引き出しに入るような人です。 さすがに、エステファンの「mi tierra」や「Abrinendo Puertas」と比べると、「ネーチャン、若いね」という感じですが(^^;、賑やかなブラスとパーカッションに後押しされて、元気よく歌いマクります。休みの日に大きな音で聴いたら、ハジけるようなパーカッションが気持ちイイです。
........では、失礼します。
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