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私の愛聴盤 1997/04/12(土)

 皆さん、こんにちは。大阪のk.mです。
お薦めソフトというワケではないのですが、私が装置の調整に使っているソースのご紹介をします。別に調整用と言っても、特別なソースは用意していません。その時聴いている愛聴盤が調整用ソースになることが多いですが、ここではあまり変動の無いものをご紹介したいと思います。
 ジャズ、ポップス、歌謡曲と、聴いている範囲が広いですが、ほとんどがボーカルです。だからおのずと調整用のソースもボーカルが中心となりますが、ここでは各ジャンル2枚ずつのアルバムをご紹介させて頂きます。


DORIS DAY「LATIN FOR LOVERS」

 飽きっぽい私も、かれこれ20年以上聴き続けているであろうアルバム。このアルバムは愛聴盤であり、装置の調整にもよく使い、CDとLPがあります。

  CD:COLUMBIA 481018 2 (輸入盤)
  LP:COLUMBIA CS9110  (輸入盤)

 録音は1964年、どちらもステレオ盤です。50年代中頃のステレオ初期の頃ならモノラル盤の方がいいですが、この時代はステレオ盤の方が聴いていて楽しいです。

 私はドリス・デイ好きですが、私はこの時代のドリス・デイが好きで「ケ・セラ・セラ」とか「先生のお気に入り」の時代のドリス・デイはちょっと苦手かな。

 「家においでよ」の時代のローズマリー・クルーニーが苦手だとか、「ジャニー・ギター」のペギー・リーは聴かないとか、「テネシー・ワルツ」時代のパティ・ペイジには興味が無いと言うのと通じるものがあると思います。

 国内・海外を問わず、スゴい歌手って多重人格じゃないですが、いろんな面を持っていますね。どの面が好きかと言うのは、人それぞれだと思うのですが、私は一般ウケする面よりも、歌っている人自身が見えるような世界、言い換えれば歌手自身が自分の歌いたい歌を歌っていると感じれる時期が好きです。
 だから、ドリス・デイもここでご紹介した「LATIN FOR LOVERS」はもちろんですが、「DAY BY NIGHT」以降が好きですね。

 アルバムを聴く時は、音そのものよりもドリス・デイ自身の声の定位感はもちろん、感情の出方を注意して聴きます。装置の調子が良い時は、歌詞の端々に込めたドリス・デイのセンチメンタルな感じや色っぽさが出るのですが、装置の調子が悪いとただ歌っているだけになります。(^^;

 このCDの「FLY ME TO THE MOON」と「HOW INSENSITIVE」を聴いたら、だいたい装置の個性をつかめますので、お店での試聴用CDとしてよく使います。


JULIE LONDON「JULIE …AT HOME」

 私は上記のドリス・デイ以外に、ペギー・リー、ダイナ・ショア、ジューン・クリスティなど、おもに白人系女性ボーカルが好きですが、白人、黒人系を問わず「濃い」のは苦手です(^^;。

 仕事から帰ってきて疲れた心や体を癒すのも音楽を聴くひとつの目的なので、それに耐えうる人格が感じとれ、さらに声が優しいという歌手が好きなようです。

 どちらかと言うと、ここでご紹介するジュリー・ロンドンは「濃い」系統に入ると思うのですが、私は好きです。とにかく、彼女の声を聞くと心がリラックスします。

 この「JULIE …AT HOME」も、彼女の自宅に録音機器を持ち込んで、気心の知れたミュージシャン達とセッションしているらしくて、さらにリラックスした雰囲気が醸し出されています。

 だからこのLPやCDをかけて、リラックスしている雰囲気が出なければダメと判断します。
同じ空気の中にバックのミュージシャンが位置し、ジュリー・ロンドンが各ミュージシャンに目線を送りながら歌のテンポを取り、リラックスした雰囲気で何だか口元が笑っているような雰囲気が感じられればOKです。

録音は1959年頃だと思うのですが、このアルバムもCDとLPがあります。

  CD:LIBERTY 7243 8 54542 2 6(ステレオ) (輸入盤)
  LP:LIBERTY LRP-3152(モノラル) (輸入盤)
  LP:LIBERTY LST-7152(ステレオ) (輸入盤)


LINDA RONSTADT「For Sentimental Reasons」

 リンダ・ロンシュタットも好きな歌手のひとりです。
彼女については時代による振れが大きく、ポップス、ロック、ジャズ、メキシカンと縦横無尽にジャンルをこなしています。私はすべてのジャンルでロンシュタットが好きですが(^^;、特にこの時代のネルソン・リドル編曲のゴージャスなバンドをバックにスタンダードナンバーを歌う「WHAT'S NEW」「LUSH LIFE」「For Sentimental Reasons」の三部作が好きです。

 特に「For Sentimental Reasons」はドリス・デイの「LATIN FOR LOVERS」と共に私の愛聴盤のひとつです。

 このアルバムもCDとLPがあります。

  CD:ASYLUM 9 60474-2 (輸入盤)
  LP:ASYLUM 6047 1 E (輸入盤)

 ロンシュタットの「程良いオトナの女性」というか、そんな安心感をこの時代のロンシュタットに感じます。 だからLPやCDでもそんな雰囲気を求めますし、ボーカリストの位置やたたずまいはもちろんですが、デュエットする男性の声の位置、オーケストラかキックした時の風圧や、ボーカリストとの位置関係などを気を付けて聴きます。

 ボーカルがビシッと定位し、その後ろにオケが広がり、オケも管楽器が伸び縮みしているような躍動感が出ていればOKです。

 スピーカの位置がずれていたり、機器の調子が悪いとオケがペチャンコになったり、押え込まれたような雰囲気になります。それにロンシュタットがキュートでなくなるのでテストには良いソースです。

amazon  ご紹介したアルバムへのリンク


HELEN REDDY「NO WAY TO TREAT A LADY」

LP:EMI ECS-80267 (国内盤)

 私がヘレン・レディを知ったのは「I Am Woman」のアルバムの頃(1972頃)。ウーマンリブの旗手として、積極的な活動をしていたと記憶しています。

 ここでご紹介する「NO WAY TO TREAT A LADY」はそのアルバムから数年後に発売され、ファンであった私は発売と同時に手に入れましたが、2曲目の「BLUEBIRD」を聴いてボロボロ泣いてしまった記憶があります(^^;。
 二十歳前の多感な時期の私には、何だか判らない彼女の包容力に包み込まれるような気分になり、心の底から湧き上がってくる何だか得体の知れない感情に揺り動かされました。

 その頃までにも、落ち込んでいた時に音楽に元気付けられたり、美しいメロディに涙したことはありましたが、そのような感激は初めての経験でした。
 それから「NO WAY TO TREAT A LADY」は私の愛聴盤となり、特に2曲目の「BLUEBIRD」は迷った時や悩んだ時など、事ある毎に耳にし、大袈裟に言えば私の人生の道標となった曲でした。

 だから、この曲を聞いてそんな感情が沸き上ってこない装置はダメとしています。彼女の声の強さや包容力、バックのバンドの音の躍動などイロイロ判断基準はありますが、早い話し、「BLUEBIRD」を聴いて、じ〜んと来て泣ければOKと言うことかな。


竹内まりあ「インプレッション」

CD:MOON amcm-4200 (国内盤)

 彼女のベスト盤ですが「駅」と「告白」を良く聴きます。

「不思議なピーチパイ」の頃は屁とも思っていませんでしたが、アルバム「リクエスト」の「駅」を聴いてからファンになりました。

 健康的な色気と、翳りがほどよくブレンドされた彼女の声は好きですね。
 投げやりに歌いながらも口元は笑っているという微妙な女心の揺れや、センチメンタルだけではなく、何となく大人の女性の包容力を感じるような彼女の声にズッポリとハマれるように装置を追込みます。

 このアルバムでは彼女の声の定位感や音像のたたずまいはもちろんですが、ダンナの山下達郎の力も大きく、ベスト盤ならではの曲ごとの音作りの変化も楽しめます。
そんなエンジニアの想いも感じられればいいなぁ、と思っていつも聴いています。

amazon  ご紹介したアルバムへのリンク


■まとめ

 私は自分が自然に感じる音、こう鳴って欲しい、と言う音はありますが、イヤな音でなかったら何でも聴けてしまう性分ですし(^^;、LPやCDはミュージシャンはもちろん、エンジニアの音作りも含めたひとつの作品として捉えているので、それをねじ曲げてでも自分の音に仕立て上げようとは思いません。

 だから上記のソースで自分の装置を調整する時も、「音」を気にするというよりも、ボーカリストの歌っている様を頭にイマジネーションするうちに曲にハマって、最後まで聴き通せる、という状況に持っていけるように調整します。

 音楽にハマれなかったり、途中で聴くのがイヤになったりする場合は、どこか装置がオカシい、、そう判断します。だから何も考えずに音楽にハマっている時期が一番シアワセな時期です。

最近、そんな時期が短いなぁ、、(^^;。

........では、失礼します。


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